「ダイエットのストレス」の解決法

ストレス症候群「全てストレスが原因!」

「ダイエットとストレス」

ダイエットには、ストレス管理が大切
食事制限をすると、それまでの摂取エネルギーが減って、大脳は飢餓が起こったと勘違いし、その情報を間脳に伝達します。
それを受けた間脳は、その信号を腸管に送ると、腸では飢餓を防ぐために通常より栄養をできるだけ吸収しようとします。 さらに勘違 いした間脳は、自律神経やホルモンに働きかけ代謝を下げてしまいます。

右図は、食事制限療法(飢餓状態)時の全身状態です。食事制限をすると実は、痩せたいとの思いに反して、脂肪が燃えにくい省エネモードな体になってしまうのです・・・。飢餓状態の情報は、食欲中枢にも届けられ、食欲を促進させリバウンドの原因とされています。食事制限は、脳疲労の原因~脳の命令系統をつかさどる神経伝達物質のバランスを崩してしまうことが考えられます。

ダイエットにはストレス管理が大切
ダイエットをして短期間で大幅に減量した人はリバウンドで体重が戻ることがあるが、その理由の1 つは、ダイエットによってストレスに対する脳の反応の仕方が変わったためとする論文が、米科学誌ニューロサイエンス(Journal of Neuroscience)に発表された。

米ペンシルベニア大(University of Pennsylvania)の研究チームは、摂取カロリーを制限し、しっぽからぶら下げるというストレスを与えたマウスの行動とホルモンレベルを調べた。
3 週間後、マウスの体重は人間がダイエットをした場合と同様に10 ~ 15%減少した。「食事制限」を解除されたマウスは、摂取カロリーを制限せず同様のストレスを与えられた対照群のマウスより多くの高脂肪食品を食べた。

ダイエットをしたマウスでは、ストレスホルモンのコルチコステロンが増加し、しっぽからぶら下げられたたまま動かない時間が対照群のマウスよりも長いなど、うつ病に似た行動が観察された。 

ダイエット中のストレスで遺伝子が変化?
さらに、ダイエットをしたマウスでは、ストレスと食事パターンの制御に重要な役割を果たすいくつかの遺伝子が変化していた。
これまでの研究で、DNA の形と構造が経験により変わりうることがわかっている。後天的な遺伝子発現制御と呼ばれるものだ。
ダイエットをしたマウスが、好きなだけ食べることを許され通常の体重に戻ったあとも、こうした変化は残ったと研究チームは考えている。

研究者は、「ダイエットがもたらすストレスは、減量の成功を困難にするだけでなく、将来受けるストレスや食欲に対する脳の反応を『再プログラミング』している可能性がある」と話している。ある専門家は、リバウンドのないダイエットを達成するためのカギは、ダイエッストレス管理にあるのではないかと指摘している。
「ストレス対策には、脳内のセロトニンを増やすことが有効であると考えられています。